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近年のインプラント手術において、手術システム自体は完成度が高いと言えます。では、どうしてインプラント手術内容に幅がでるのでしょうか?当たり前のことかも知れませんが、それはインプラントを埋め込む部位の環境差が大きいことが理由です。
たいていの場合、抜歯直後からインプラント手術の必要性が発生します。手術部位の骨は抜歯により失われていることがほとんどです。そのために予定インプラント周囲に安定した骨を獲得するために、骨移植(併用手術)が必要になります。特に奥歯から前歯に向かうほど、もともと骨の幅が薄く、抜歯後に骨が吸収しやすい環境下にあります。下図はインプラント周囲の不足している骨を移植している模式図を示します。
また解剖学的制限もあります。上顎の奥歯の部分では上顎洞(副鼻腔)の存在により、インプラントに適した垂直的骨量が不足することがしばしばあります。その場合にもソケットリフトやサイナスリフトといった骨移植(併用手術)が必要になります(下図)。
骨がない部位では、歯肉も少ないことが多く、インプラント周囲の審美性や清掃環境を整えるために歯肉移植(併用手術)が必要になることもしばしばです。
従ってインプラントの永続性を確保するために、併用手術はとても重要なポイントとなります。あいまいな併用手術は予後を不安定にすることをお伝えしておきます。併用手術の欠点は手術と治療期間の延長と手術侵襲(術後の腫れなど)が大きくなることです。
現在(2009年)の学会や論文などでは‘併用手術をしっかりとするべきだという考え方(グラフトコンセプト)’と‘避けるべきだという考え方(グラフトレスコンセプト)という考え方’に意見が分かれます。どうしても、併用手術に対する歯科医師の経験値や技術・好みなどを含めた主観が入るために判断には注意が必要かもしれません。
当院でのスタンスは不必要な併用手術はできるだけ避け、低侵襲手術(術後の腫れや痛みを小さくする)を狙います。だだし、必要だと判断した場合は慎重に、かつ積極的に併用手術を行っております。
(1)骨が足りない状態です。 |
(2)インプラント体周囲の骨が不十分です。 |
(3)インプラント体周囲に骨を移植していきます。 |
(4)数ヵ月後、インプラント体周囲に安定した骨を獲得できました。 |
(5)その結果、安定したインプラント周囲環境が得られ、審美性の確保もできました |
(1)骨が足りない状態です。 |
(2)インプラント周囲に骨を移植してバリア膜を固定します。 |
(3)数ヵ月後、インプラント体周囲に安定した骨が獲得できた状態を示します。あいまいな骨移植は予後を不安定にします。
(4)その結果、安定したインプラント周囲環境が得られました。清掃性の確保もできました。 |
一搬的に機能したインプラントの長期予後や前歯のインプラントの審美性を考える上で重要だと言われます。 【適応】 |