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歯科における本格的なピエゾサージェリー(超音波切削器具による手術)の研究は1997年イタリアのDr. トマソ・ベラソレッティとメクトロン社の共同開発により開始されました。下図は機械本体とそれらのたくさんのチップ(刃に該当する部分)です。これらは25,000~30,000Hzの超音波振動により骨などの硬組織を削ります。特徴的なのは骨は切断できますが、ドリルやソー(のこぎり)のように、神経や血管は傷つけないことです。硬組織しか切れません。インプラント手術のようなデリケートな手術部位ではとても有効な手術法として近年、脚光を浴びています。
下の図1と2は組織をピエゾ(超音波切削器具)で切断したものとドリル(回転切削器具)で切断したものの組織図を示します。どちらの方が、組織に対するダメージが少ないか分かりますか?明らかに、図1の方が切断面がシャープで切断面の組織の損傷が小さいことが分かります。それに比べて図2は切断面の組織が熱変性をおこしています。よってピエゾサージェリーの方が通常のドリルの手術に比べて組織に優しく、同じ内容の手術ではピエゾサージェリーの方が手術の負担は小さく治癒が早い傾向にあります。インプラント体と骨との結合においても良好です。