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- 抜歯即時負荷治療
ここでは当院で日常的に行っている数多くの抜歯即時負荷インプラント症例の中で3ケースをご紹介いたします。ご覧になるとご理解頂けると思いますが、重度歯周病でほとんどの歯がぐらついてきた場合や過去に治療した冠やブリッジが崩壊してきた時にはとても有効な治療方法です。そして、この治療方法はダイナミックな治療であるゆえに、いままで数多くの患者様に非常に満足して頂きました。学会では即時負荷インプラント治療(インプラントを埋め込んだその日に仮歯を固定して、すぐに咬合力の負荷をかける治療)自体がアドバンスなインプラント手術として分類報告されています。大きく分けて、インプラントで完全固定式のブリッジを支える場合と着脱式の義歯の維持装置としてインプラントを利用する場合の二種類のアプローチ方法があります。
CASE1)上顎6本のインプラント埋入による抜歯即時負荷ケース
『重度歯周病→無歯顎完全固定式の治療』
CASE2)下顎4本のミニインプラント埋入による抜歯即時負荷ケース
『重度歯周病→無歯顎患者可撤式の治療』
CASE3)上顎6本のインプラント埋入による抜歯即時負荷ケース
『過去に治療した冠やブリッジの崩壊→部分欠損完全固定式の治療』
料金
All-on-4~6手術費用:1,800,000円(税抜)
生じうるリスクについて
- ①歯を抜かなければならない
- 歯を抜く必要があります。また、術後はお口が腫れてしまう可能性も高いです。 お身体への負担はゼロではありません。
- ②メンテナンスは必要不可欠
- 治療終了後も長期のメンテナンスが必要になります。 お口の健康のためには必要不可欠です。
- ③慎重な医院選択が必要。術者の高い技術が必要である。
- インプラントの治療は手術が必ず必要であるため、術者の技術力が低いと満足できる治療を受けることはできません。 歯医者選びは慎重に行うことが大切です。
【患者】 |
53歳 男性 会社役員 |
【主訴】 |
右上の歯肉が腫れがひかない |
【来院動機】 |
自分でも悪いのはわかっていたが、忙しくてなかなか歯科医院に通院できなかった。かかりつけの歯科医院で、次は入れ歯しかないと言われた。仕事の関係もあるので、できるだけ早く固定式の歯が欲しい。インプラント相談で来院。 |
【当院での見解】 |
○ 歯周病と歯を失った部分を放置したことにより、どんどん咬合崩壊がすすんでいる状態である。 ○ 全顎的にインプラント治療を行う場合、治療期間中の社会生活をどう守るかは重要なポイントである。職業的な面からも早期に歯が必要だったので、診査・診断後、仮歯を手術直後に装着できる抜歯即時負荷インプラント治療を計画した。 ○ 長期的なことを考慮し、メンテナンス時に外して清掃することが可能なスクリュー固定式の上部構造ブリッジを計画した。 |
【初診時】
レントゲン写真で確認できる歯根破折は、欠損部放置による咬合力の局所的集中に起因すると推測される。
【即時負荷インプラント手術中】
保存不可能な歯をすべて抜歯し、6本のインプラント体を埋入した。その日のうちに固定式の仮歯を装着した。手術直後から食事が可能である。
手術から6カ月後、インプラント体と骨との結合確認後、最終仮歯の作製・装着を行った。この段階になってようやく、最終形態を煮詰めていく。下の写真は最終仮歯を装着した状態を示す。一定期間インプラント体の状態や、患者様の満足度を確認させて頂いた後に、仮歯と同じ形態を模倣して最終上部構造の作製に移行していく。 |
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長期的なことを考慮し、メンテナンス時に外して清掃することが可能なスクリュー固定式の上部構造ブリッジを計画した。 |
定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。 |
患者様には機能面だけではなく、審美面も満足頂いている。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
【患者】 |
45歳 女性 教師 |
【主訴】 |
歯周病で前歯がぐらぐら |
【来院動機】 |
数年前からかかりつけの歯科医院で、かなり重度の歯周病だと言われていた。もし、抜いたら次は入れ歯しかないと言われたのが気になり、歯科医院から足が遠ざかっていた。仕事の関係もあるので、できるだけ早く治療をして欲しい。口臭も気になり、前歯もひっこめたい。 |
【当院での見解】 |
○ 重度歯周病により、どんどん咬合崩壊がすすんでいる状態である。奥歯のかみ合わせが不安定な分、上顎前歯の突き上げ現状が起こり、どんどん前歯のフレアーアウトが進行している。ほとんど保存可能な歯がないと判断した。 ○ 相談の上、費用負担の面から総入れ歯を主体とした治療計画を立てることとした。不安定になりやすい下顎の総入れ歯においては、審美性と清掃性を考慮し、インプラントを維持として利用するオーバーデンチャーを計画した。 ○ 全顎的なインプラント治療を行う場合、治療期間中の社会生活をどう守るかは重要なポイントである。職業的な面から早期に歯が必要だったので、診査・診断後、仮の入れ歯を半固定できる抜歯即時負荷インプラント治療を計画した。 |
【初診時口腔内写真】
重度歯周病に罹患しているために全体的に歯はぐらぐらで、歯が倒れたり、飛ぶ出したりしている状態を示す。
【初診時】 |
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【手術中】
全顎の歯をすべて抜歯した。すぐに下顎においては4本のミニインプラントを埋入した。そして事前に準備してあった仮の入れ歯を装着し、固定した。
【最終義歯】
3ヵ月後インプラント体と骨との結合確認後、最終義歯の作製・装着を行った。最終義歯には軽くて、生体親和性の高いチタン金属床を選択した。
定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。
患者様の主訴である、審美性の問題も改善され満足して頂いている。あわせて口臭の問題も解決した。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
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【患者】 |
56歳 女性 化粧品販売 |
【主訴】 |
とうとう左上のブリッジが外れた |
【来院動機】 |
前医にて左上のブリッジは数回取れてはつけてもらった。抜歯になったら、次は入れ歯しかないと言われた。今回はきちんとした治療をして欲しい。奥歯で噛めるようにして欲しい。インプラント相談で来院 |
【当院での見解】 |
○ 前歯のみでなく、奥歯の咬合支持の回復も必要である(奥歯が安定していないと前歯が壊れる) ○ 上顎においては右上の2本以外、保存不可能と判断した。壊れていない前歯の損傷もかなり大きい。 ○ 下顎においては奥歯のかみ合わせの安定を得るには、両奥にインプラントが必要だと判断された。費用負担を考慮し、インプラントブリッジで対応することとした。 ○ 全顎的にインプラント治療を行う場合、治療期間中の社会生活をどう守るかは重要なポイントである。職業的な面からも早期に歯が必要だったので、診査・診断後、仮歯を手術直後に装着できる抜歯即時負荷インプラント治療を計画した。 ○ 長期的なことを考慮し、メンテナンス時に外して清掃することが可能なスクリュー固定式の上部構造ブリッジを計画した。 |
【初診時口腔内写真】
何回もつけなおしたブリッジの根が残っている。外れていない前歯の冠の部分の損傷もかなり大きい。奥歯の咬合支持を獲得しない限り、前歯のみを治療しても治療の永続性は保証されないとお話した。よって下顎の両側のインプラント治療も必要である。
【手術中】 |
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【最終上部構造】
上顎は約6ヶ月後、インプラント体と骨との骨結合確認後、最終上部構造ブリッジの作製を行った。生体親和性と精度・強度に優れ、さらに非常に軽いチタンをブリッジのフレーム材に使用した。
【最終上部構造】
下顎は約3ヶ月後、インプラント体と骨との骨結合確認後、最終上部構造ブリッジの作製を行った。左右、最小限度の2本ずつのインプラント体で上顎との咬合支持を獲得した。
保存できる歯は使用し、必要な部分にインプラントを利用した。主訴である、奥歯まできちんと咬めることの改善と前歯安定のための咬合支持の確保は達成できた。審美面においても満足して頂いている。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |