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歯科治療に際して、しばしば歯・歯根・根管治療材料が上顎洞内(副鼻腔)に迷入することがあります(落ちこんでしまうこと) 。これらの上顎洞内迷入異物は上顎洞炎(副鼻腔炎)の原因となるために除去しなければなりません。
上顎洞内異物摘出には ■(1)抜歯部位の穴から吸引して摘出する方法 内視鏡による上顎洞の観察は、1901年に膀胱鏡を改良したもので行われたのが初めてであり、現在の上顎洞内視鏡は1985年にメッセルクリンガーによって米国で紹介されました。上顎洞はこの内視鏡により初めて直視することが可能になりました(右図)。 |
インプラント治療においてもインプラントが上顎洞に迷入することがあります。そのような場合はインプラントも異物で、炎症の原因となる可能性があるので摘出する必要があります。
そこで問題となるのは、手術中に問題が発生したのか、手術後に問題が発生したかです。そして手術中だとしたら、その手術内容によって摘出アプローチが変わってきます。手術後であれば、再度入り口を作って取り出す必要があります。内視鏡を使用することにより、できるだけ傷口を最小限度に抑えて、取り出せることはとても意味があります。
医院によってはインプラントを埋入することはできるが、迷入させた時の摘出に対応できないケースもあるようです(下図)。一般的に上顎奥歯の部分の骨質は柔らかいので、骨の厚みが薄いケースにおいて、無理して骨移植を避けて埋入しようとすると迷入のリスクがあります。という訳で、上顎臼歯部のインプラント治療において、埋入技術のみでなく、迷入摘出術は必須の技術になります。
でも現実には、一般的な歯科医院では内視鏡の設備が用意されていないのが現状です。
また、迷入インプラント摘出だけが使用目的ではありません。最近では下図のようなソケットリフト手術時に内視鏡により上顎洞粘膜を確認しながら、ソケットを形成する方法が報告されています。
サイナスリフトラテラルウィンドウアプローチにおいても上顎洞内(上顎洞粘膜)の状態を内視鏡で確認しながら行うことは、重要です。