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- CASE1)日本口腔インプラント学会 無歯顎フラップレス即時負荷インプラント
【患者】 |
65歳 男性 自営業 |
【主訴】 |
現在使用中の入れ歯から解放されたい |
【来院動機】 |
最近、仕事から解放されたので、しっかり歯を治療して快適な老後生活を希望。入れ歯でなくて固定式のインプラント治療を希望され来院。 |
【当院での見解】 |
○ 上は全顎インプラント治療が必要、下は保存できる歯は使用したい。 ○ 全顎的にインプラント治療を行う場合、治療期間中の社会生活をどう守るかは重要なポイントである。仕事から解放され、比較的に自由な時間もあるようであったが、傷口の上に総入れ歯(義歯)をのせての生活はできるだけ避けたいと考えた。早期に歯が必要だったので、手術直後に仮歯を装着できる即時負荷インプラント治療を計画した。CT診査では、長期間、総入れ歯を使用していることにより骨は安定しており、骨幅も十分にあったので、フラップレス手術を計画した。 ○ 長期的なことを考慮し、メンテナンス時に外して清掃することが可能なスクリュー固定式の上部構造ブリッジを計画した。 |
【初診時の口腔内】
上顎は残っている歯はない、下顎は過去に治療した冠やブリッジの傷みが進んでいる。(残存歯7本)
【CT撮影準備】
古い冠やブリッジの除去を行い、CT撮影に備える。撮影したCTデータを3Dに変換し、コンピューター上でインプラントの埋入位置を決定し、同時に骨質も確認。
【手術中】
上顎10本、下顎6本、計16本のインプラント体を埋入した。予定通り、サージカルガイド使用によるフラップレスサージェリーを行った。固定度測定器でインプラント体の十分な初期固定が確認できたので、すぐに仮歯を固定し、手術直後から食事が可能な即時負荷(荷重)を行った。
手術から6カ月後、インプラント体と骨との結合を確認した後、最終仮歯の作製・装着を行った。この段階になってようやく、最終形態を煮詰めていく。下の写真は最終仮歯を装着した状態を示す。一定期間インプラント体の状態や、患者様の満足度を確認させて頂いた後に、仮歯と同じ形態を模倣して最終上部構造の作製に移行していく。
患者様には機能面だけではなく、審美面も満足頂いている。
2年後の定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |