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- CASE2)日本口腔インプラント学会 無歯顎フラップ即時負荷インプラント
with immediate loading dental implants
【患者】 |
55歳 女性 書家 |
【主訴】 |
現在使用中の入れ歯から解放されたい |
【来院動機】 |
長い間、総入れ歯で苦労した。インプラント治療で入れ歯から解放されたい。ただし、人前に立つことが多いので、周りから気付かれないように治療してほしい。口元に張りをもたせて欲しい。 |
【当院での見解】 |
○ 下に残っている最後の1本は入れ歯の負担でぐらぐらしてるので抜歯。上下共に全顎インプラント治療が必要。 ○ 全顎的にインプラント治療を行う場合、治療期間中の社会生活をどう守るかは重要なポイントである。患者様の希望で周りの人に気付かれないためには、早期に歯を入れる必要があった。そのために、手術直後に仮歯を装着できる即時負荷インプラント治療を計画した。CT診査では骨幅は狭く、骨質も柔らかいために、通常の手術のように切開法を選択した。 ○ 長期的なことを考慮し、メンテナンス時に外して清掃することが可能なスクリュー固定式の上部構造ブリッジを計画した。 |
【初診時の口腔内】
上顎は残っている歯はなし、下顎は最後の1本の歯が残っていた。しかし、入れ歯の負担でぐらぐらだった。(残存歯1本)
【CT撮影準備】
新たに診断用入れ歯(義歯)を作製し、CT撮影に備える。撮影したCTデータの3D変換を行い、コンピューター上でインプラントの埋入位置を決定し、骨質も確認した。
【手術中】
上顎11本、下顎7本、計18本のインプラント体を埋入した。骨幅が少なかったので、予定通り通常の切開法で手術を行った。固定度測定器でインプラント体の十分な初期固定が確認できたので、すぐに仮歯を固定し、手術直後から食事が可能な即時負荷(荷重)を行った。
手術から6カ月後、インプラント体と骨との結合を確認した後、最終仮歯の作製・装着を行った。この段階になってようやく、最終形態を煮詰めていく。下の写真は最終仮歯を装着した状態を示す。一定期間インプラント体の状態や、患者様の満足度を確認させて頂いた後に、仮歯と同じ形態を模倣して最終上部構造の作製に移行していく。
長期的なことを考慮し、メンテナンス時に外して清掃することが可能なスクリュー固定式の上部構造ブリッジを計画した。
患者様には機能面だけではなく、審美面も満足頂いている。
4年後の定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |