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ここでは当院で日常的に行っている数多くの前歯部審美インプラント症例の中で6ケースをご紹介いたします。ご覧になると、審美的に満足いく結果を得るためには高確率で併用手術(骨移植や歯肉移植など)が必要になることがご理解頂けると思います。そのために、学会などの報告では、前歯部審美インプラント治療においては簡単なケースは一部であり、ほとんどが複雑なケースであると一般的に分類報告されています。
CASE1)上顎前歯1本のインプラント埋入ケース
『骨移植同時埋入手術【1ステージアプローチ】』
CASE2)下顎前歯1本のインプラント埋入ケース
『骨移植同時埋入手術【1ステージアプローチ】』
CASE3)上顎前歯1本のインプラント埋入ケース
『骨移植→埋入手術【2ステージアプローチ】』
CASE4)上顎前歯2本のインプラント埋入ケース
『フラップレス手術【1ステージアプローチ】』
CASE5)上顎前歯3本のインプラント埋入ケース
『骨移植同時埋入手術【1ステージアプローチ】』
CASE6)上顎前歯4本のインプラント埋入ケース
『骨移植同時埋入手術【1ステージアプローチ】』
【患者】 |
42歳 女性 医師 |
【主訴】 |
右上の歯肉が腫れがひかない |
【来院動機】 |
かかりつけ歯科医院で抜歯を宣告される。インプラントを希望したが、かかりつけ歯科医院では前歯のインプラント治療は積極的にしていないとのこと。セカンドオピニオンを含めて数件の歯科医院を受診するが抜歯と同時に埋入手術ができるとする先生と段階をおって、しっかりとした骨移植をした方がいいだろうとする先生とに意見が分かれた。治療過程や仕上がりに対する不明確な解答に不安を感じ来院。 |
【当院での見解】 |
○ 残存歯に感染が疑われるために、抜歯とインプラント埋入は分けてするべき。 ○ 骨や軟組織の移植技術により治療結果(仕上がり)が大きく左右される。 ○ 長期的なことを考慮し、審美性と強度にすぐれ安心できるオールセラミックスによる上部構造をすすめた。 |
レントゲン診査どおり根の先まで及ぶ深い歯根破折と診断。 |
感染源を取り残さず、かつ周囲骨をできるだけ温存できるような慎重な抜歯を行った。 |
【術前】 |
【手術中】
抜歯をしてから一定期間待機する。歯肉を開けてみると術前の予想どおりインプラント埋入にふさわしい十分な骨がない。埋入と同時に骨移植を行った。
【骨移植直前】
埋入したインプラント体をとり囲む十分な骨がない状態。
治癒後、安定したインプラント周囲組織が獲得できた。 |
長期的なことを考慮し、審美性・強度的に安定したオールセラミックス上部構造を作製・装着した。 |
スマイル時の自然感が得られ、患者様には満足して頂けた。 |
定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。 |
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
【患者】 |
25歳 男性 公務員 |
【主訴】 |
右下の前歯が折れた。 |
【来院動機】 |
交通事故で前歯が折れた。近くの歯科医院で救急処置を受けた。2本のうち1本は抜歯かもしれないと言われた。今後の治療方針について、インプラント治療を含めたご相談で来院。前歯なのできちんとした治療を希望。 |
【当院での見解】 |
○ 破折した2本のうち、1本は浅い位置で折れているので根の保存による治療が可能。ただ、もう1本は深い位置まで折れ、縦に破折線が広がっているので抜歯と診断。 ○ 感染のリスクが低いと判断したために、抜歯と同時のインプラント埋入が可能と判断。ただ非常に骨幅が薄い部分なので、直接骨の状態を確認できる通常の切開埋入を計画した。骨の薄い部分は骨移植により対応可能。 ○ 長期的なことを考慮し、審美性と強度にすぐれ安心できるオールセラミックスによる上部構造をすすめた。 |
【手術中(抜歯→インプラント埋入)】
慎重な抜歯を行った。そして、通常の切開法で骨を直接確認しながら、インプラントを埋入した。骨の薄い部分は、周辺骨を移植した。
治癒後、安定したインプラント周囲組織が獲得できた。長期的なことを考慮し、審美性・強度的に安定したオールセラミックス上部構造を作製・装着した。
定期検診時のレントゲン写真でも安定したインプラントの状態が確認できた。審美性についても患者様には満足して頂いている。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
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【患者】 |
57歳 自営業 |
【主訴】 |
左上の前歯の根が割れている。 |
【来院動機】 |
かかりつけ歯科医院で抜歯を宣告される。インプラントを希望したが、かかりつけ歯科医院では前歯のインプラント治療は積極的にしていないとのこと。何件かの歯医医院をまわったがブリッジ治療を勧める先生とインプラント治療を勧める先生とに意見が分かれた。両隣の歯に負担をかけないインプラント治療を希望して来院。昔に治療した隣のセラミック冠のやり直しも希望。 |
【当院での見解】 |
○ 残存歯に感染が疑われるために、抜歯とインプラント埋入は分けてするべき。 ○ 治療期間はやや長期になるがインプラント治療も選択可能である。骨や軟組織の移植技術により治療結果(仕上がり)が大きく左右される。 ○ 長期的なことを考慮し、審美性と強度にすぐれ安心できるオールセラミックスによる上部構造をすすめた。 |
【手術中(抜歯→骨移植)】
感染源を取り残さず、かつ周囲骨をできるだけ温存できるような慎重な抜歯を行った。根の先まで及ぶ深い歯根破折のために、かなりの骨が失われている状態を示す。同時インプラント埋入はリスクを伴うために、先にいったん骨移植のみを行った。
【手術中(埋入手術)】
骨移植から6ヶ月後、安定した骨が獲得できた後にインプラント埋入を行った。
治癒後、安定したインプラント周囲組織が獲得できた。
長期的なことを考慮し、審美性・強度的に安定したオールセラミックスによる上部構造を作製・装着した。定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
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【患者】 |
22歳 女性 大学生 |
【主訴】 |
上の前歯が赤く腫れている。 |
【来院動機】 |
歯根吸収が激しいために、かかりつけ歯科医院で抜歯と診断される。インプラント治療を希望したが、かかりつけ歯科医院ではブリッジ治療を勧められた。これ以上、隣の前歯を削りたくないので、そこだけで治療可能なインプラント治療を希望され来院。 |
【当院での見解】 |
○ 根が異常吸収をおこしているので、根の保存は不可能であり、抜歯と診断。レントゲン写真から根と骨の癒着が推測されるために、抜歯が困難である。 ○ 感染のリスクが低いと判断したために、抜歯と同時のインプラント埋入を行い、周囲組織の温存を狙う。そのかわり、抜歯技術により治療結果(仕上がり)が大きく左右される。 ○ 長期的なことを考慮し、審美性と強度にすぐれ安心できるオールセラミックスによる上部構造をすすめた。 |
【手術中(抜歯→埋入手術)】
顕微鏡下での慎重な抜歯を行った。そして、フラップレス(非切開)手術でインプラントを埋入した。
治癒後、安定したインプラント周囲組織が獲得できた。長期的なことを考慮し、審美性・強度的に安定したオールセラミックス上部構造を作製・装着した。
定期検診時のレントゲン写真でも安定したインプラントの状態が確認できた。患者様には審美性も満足頂いている。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
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【患者】 |
43歳 会社役員 |
【主訴】 |
前歯が折れていると言われた。 |
【来院動機】 |
上の前歯の被せ物がぐらぐらするので、近隣の歯科医院を受診。かなり虫歯が広がり、折れていると言われた。診断は抜歯。その後のインプラント治療を希望したが、その歯科医院では前歯のインプラント治療は積極的に行っていないとのこと。固定式のインプラント治療を希望され来院。 |
【当院での見解】 |
○ 前歯のみでなく、奥歯の咬合支持の回復も必要である(奥歯が安定していないと前歯が壊れる)。 ○ 深い虫歯や歯根破折による周囲組織のダメージが大きいので、骨移植が必要である。骨や軟組織の移植技術により治療結果(仕上がり)が大きく左右される。 ○ 長期的なことを考慮し、審美性と強度にすぐれ安心できるオールセラミックスによる上部構造をすすめた。 |
【手術中(抜歯)】
冠を除去すると、予想どおりのかなり深い虫歯と歯根破折が認められた。感染源を取り残さず、かつ周囲骨をできるだけ温存できるような慎重な抜歯を行った。
【手術中(埋入手術)】
3本のインプラント埋入を行い、骨を失っている部分は同時に骨移植を行った。
6ヵ月後、2次手術時にインプラントと骨との結合が確認できた。ただ、歯肉も失われていたため、同時に歯肉移植を行った。審美性とインプラント治療の永続性を考えると重要なステップである。下図は歯肉が治癒した状態を示す。
長期的なことを考慮し、審美性・強度的に安定したオールセラミックスを使用した上部構造ブリッジを作製・装着した。
定期検診時のレントゲン写真でも安定したインプラントの状態が確認できた。審美的にも問題はない。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |
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【患者】 |
51歳 エステシャン |
【主訴】 |
歯周病で上の前歯がぐらぐらする。 |
【来院動機】 |
かかりつけ歯科医院で重度歯周病だと宣告される。とりあえず、ぐらぐらする前歯を固定してもらうが、しばらくするとはずれる。もう限界なので、抜歯して入れ歯を勧められた。母をみていると入れ歯は不自由そうな感じがするので、避けたい。現在、固定している接着剤も変色しているので、この際きれいにしたい。固定式のインプラント治療を希望され来院。 |
【当院での見解】 |
○ まず、前歯インプラント治療のみでなくお口の中全体の歯周病のコントロールが重要である。 ○ 歯周病によるダメージが大きいので、併用手術(骨や軟組織の移植)が必要になる。その技術により治療結果(仕上がり)が大きく左右される。 ○ 長期的なことを考慮し、審美性と強度にすぐれ安心できるオールセラミックスによる上部構造をすすめた。 |
レントゲンを撮影してみると、歯周病により広範囲に骨の吸収像が認められた。計6本の抜歯を行い、複数本のインプラントを埋入する必要があると判断された。最小限度の本数で4本のインプラント体を埋め込み、上部構造はブリッジで対応する計画とした。
予定どおり、骨移植を含むインプラント埋入手術を行った。前歯のインプラント治療の最大の問題は、治療期間中、仮歯をどう維持するかである。自分の歯で使用できるところはしばらく使用し、足りない部分にはテンポラリーインプラント(一時的なインプラント)を埋入し、それを土台とし、仮歯を固定した。完成度は低いが、とりあえずの仮歯で生活して頂き、最終インプラント体の治癒期間を待った。
6ヵ月後、2次手術時にインプラントと骨との結合が確認できた。ただ、歯肉も失われていたため、同時に歯肉移植を行った。審美性とインプラント治療の永続性を考えると重要なステップである。下図は歯肉が治癒した状態を示す。
この段階になってようやく、最終形態を煮詰めていく。上下の写真は最終仮歯を装着した状態を示す。患者様の主訴の審美性の改善にそえるように、最終仮歯を装着して意見交換を行う。一定期間インプラント体の状態や、患者様の満足度を確認させて頂いた後に、仮歯と同じ形態を模倣して最終上部構造の作製に移行していく。
長期的なことを考慮し、審美性・強度的に安定したオールセラミックス上部構造を作製・装着した。すばらしいスマイルが獲得でき、患者様には満足頂けた。
定期検診時のレントゲンでも安定したインプラントの状態が確認できた。
外科&補綴医 |
詫間俊夫 |
麻酔医 |
大下修弘 |
技工士 |
真鍋知房 |
手術管理衛生士 |
西紋弥和 / 辻美紀 |